成長を導き、不安を受け入れる:ジャグジットのモデルナでのストーリー
科学を患者へのインパクトに変えることを軸にキャリアを築いてきたジャグジット・ルドゥが、モデルナで見つけたのはこれまでとは違うもの――メディカルアフェアーズの従来の枠を超えて革新を生み出す“余白”でした。教育ツールからストーリーテリングまで、彼は「なぜそれが大切なのか」という本質を見失うことなく、人々の科学への関わり方そのものを再定義しています。
科学と創造性の融合
遺伝学とビジネスのバックグラウンドを持ち、10年以上にわたるメディカルアフェアーズの経験を積んできたジャグジットは、深い科学的専門性を携えてモデルナに加わりました。しかし、そこで彼が見出したのはそれ以上のものでした――大胆なアイデアが歓迎され、そして期待される環境です。
動きを生み出す創造性
カナダでアソシエイトディレクター/メディカルアドバイザーを務めるジャグジットは、複雑なデータを医療従事者にとって意味のある実践的なインサイトに変換しています。 科学は厳密である一方で、その伝え方には創造性を取り入れることができます。
カナダでは、彼とチームが実際の臨床医を登場させ、ストーリーテリングの要素を組み合わせた教育用ドキュメンタリーシリーズを開発しました。それは『学び』と『共感』を両立する新しい形式でした。
「新しいことに挑戦してみたかったんです。カナダ全土には何万人ものプライマリケア医がいます。彼らに“人間味のある形”でスケール感を持って届ける方法を探していました」。
このシリーズは次第に注目を集め、臨床医からは「理解しやすく、役に立った」という声も多く寄せられています。さらに最近では、人工知能(AI)とSMS技術を組み合わせた社内向けプラットフォームを立ち上げました。科学的アップデートからウェルネスのヒントまで、短いメッセージで同僚に『気づき』や『学び』を届けるものです。人は関連性のある、タイムリーな情報を求めています。そして、それが『自分ごと』として感じられる形であることが大切なんです」。
成長を導き、不安を受け入れる
新しいものを始めるのは、たとえ革新的な企業でも簡単ではありません。ジャグジットが最初にこのビデオシリーズのアイデアを提案したとき、それは従来のアプローチに挑戦するものでした。しかし、彼は諦めずにコンセプトを磨き続け、自分のビジョンを共有し、信頼を築いていきました。「とにかくやり続けました。時間が経つにつれて、周囲も私の見ていたものを理解してくれるようになり、最終的に形になりました」。この『挑戦を受け入れる姿勢』は、彼のモデルナで歩みを進めるうえでの一貫したテーマです。
まだ形になっていないアイデアの可能性を信じ、人々にその価値を見せていく――そのプロセスそのものを大切にしています。モデルナ入社初年度は特にその姿勢が問われました。
「本当に大変でした。キャリアの中でも最も厳しい一年でした。大手製薬会社からスピード感のある進化の真っ只中の環境に飛び込んだので、まるでスタートアップに入ったような感覚でした」。しかし、時間が経つにつれてすべてがかみ合ってきたといいます。 「そしてかみ合い始めると、一気に楽しくなるんです。自分のリズムを見つけられるようになる」。
文化の変化とつながり
ジャグジットは、高い成長性と期待値に満ちた環境で働く難しさを率直に語ります。同時に、文化の変化も感じています。 「私たちは『成熟しつつある』段階にいます。チーム間での協力やサポートの仕方、そして人と人とのつながりの築き方において、確かな前進を感じます」。彼が特に重視しているのは、共通のミッションへのコミットメントと、そのミッションを支える『人』の存在です。「ときには、たったひとつの強いつながりが自分を支え、成長させてくれることもあります。そして時間とともに、そのつながりは広がっていくのです。」
『変化を生み出す人』であるということ
「チェンジメーカーであるとはどういうことか?」と問われたとき、ジャグジットはこう語りました。 「『ノー』と言われても前に進む覚悟を持つことです。たとえ他の人がまだ信じていなくても、自分が築き上げようとしているものを信じ続けることが大切なんです」。その信念こそが、彼をモデルナへ導いた原動力であり、今もなお彼を突き動かしています。科学を新しい形で伝え、人々をつなげ、チームの働き方を変えていく。
ジャグジットのストーリーは、「意味あるインパクトは、たったひとつの創造的なアイデアと、それを貫く粘り強さから始まる」ということを体現しています。