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モデルナ、リアル・ワールド・データ(RWD)に関する一般の方・医師への意識調査結果を発表

2023年月7月31日

報道関係者各位

  • 医師のRWDに対する理解・認知は一般の方に比べて高く、77.5%が医師の立場で RWDの積極的な活用を希望

  • 個人として自身のRWDを積極的に活用されることを希望する医師は59%、一般の方は44.4%

  • RWD 活用に不安を持つ理由として、一般の方の 77.3%、医師の 92.9%が個人情報・データの漏洩リスクと回答

  • 一般の方・医師の大半が海外よりも日本の RWD に信頼・安心を感じるも、データ量が多ければ海外データも信頼

メッセンジャーRNA(mRNA)治療薬とワクチンのパイオニアであるバイオテクノロジー企業 ModernaInc.(以下、「モデルナ」)の日本法人モデルナ・ジャパン株式会社(東京都港区、代表取締役社長︓鈴木蘭美、以下、「モデルナ・ジャパン」)は本日、一般の方ならびに医師におけるリアル・ワールド・データ(RWD)活用に関する意識調査の結果を発表しました。調査は、横浜市立大学医学部公衆衛生学准教授、東京大学大学院薬学系研究科・医薬政策学客員准教授の五十嵐中氏監修のもとモデルナが実施しました。

RWD とは、レセプト、DPC(DiagnosisProcedure Combination)、電子カルテ、健診、患者レジスト リ、ウェアラブルデバイス等から得られる日常の実臨床の中で得られるデータの総称です。RWD は、個人情報が分からないように加工することで、第三者の利用も可能になり、医療や介護の質の向上、医療政策の評価、個人の健康管理、医薬品の臨床開発、ならびに疾患の基礎研究など多様な領域への応用が進んでいます。

調査の結果(*文末参照)、次の RWDについて「具体的にどのようなものか知っている」、「何となくどのようなものか知っている」と回答したのは、電子カルテデータ(一般の方 44.1%、医師 82.2%)、健診データ(一般の方 48.2%、医師 78.7%)、レセプトデータ(一般の方 24.6%、医師 78.6%)、DPCデータ(一般の方7.2%、医師75.3%)、ウェアラブルデバイス(一般の方34.8%、医師67.7%)、ワクチン接種記録システム(一般の方27.2%、医師64.6%)、患者レジストリデータ(一般の方10.4%、医師 50.1%)であり、全項目で医師の理解度・認知度が一般の方を上回っていました。一般の方においては全項目で理解度・認知度は5割未満でした。

RWDの活用については、一般の方の 44.4%、医師の 59.0%が自分自身の RWDを積極的に活用することを希望しており、一般の方・医師ともに、自身の健康や治療のため(一般の方 65.3%、医師 71.7%)、新しい治療法やより良い治療法を見つけるため(一般の方 56.6%、医師 56.5%)、また医薬品の効果や治療の成果を確認のため(一般の方 45.4%、医師 52.5%)に活用を望んでいることがわかりました。医師としての立場で確認した際、RWD の積極的な活用を希望する医師は 77.5%であり、置かれた立場により RWDの積極的活用に対する考えが異なることがわかりました。

自分自身のRWDが活用されることに不安があると回答した人は、一般の方で 36.6%、医師では 39.4%となり、不安を感じる一般の方の 77.3%、医師の 92.9%が「個人情報やデータ漏洩のリスクがあるため」を理由に挙げており、RWDのさらなる活用促進には、このような心配に課題があることが明らかになりました。

また、今回の調査では、日本と海外の RWDに対する信頼感、安心感についても次の点が明らかになりました。一般の方・医師ともに、「日本のデータのほうが信頼感・安心感がある」と回答した人が大半を占める一方で(一般の方82.8%、医師74.2%)、日本の限られたデータと海外の大規模データのどちらを重視するかと聞いたところ、海外のデータを重視すると回答した人が一般の方で57.0%、医師で60.8%となりました。一般の方、医師ともに、日本のデータを望んでいるものの、データ量が多ければ海外のデータのほうを信頼し活用を許容する傾向があることがわかりました。また「新型コロナウイルス感染症の感染拡大後にイギリスやアメリカの公的機関や研究所からRWDが発表されましたが、感染拡大前後で自分自身のRWDの提供に対する考え方に変化はありましたか︖」との質問に対し、「自身のデータを共有したいと思った」のは、一般の方で29.6%、医師 42.2%と、「共有したくないと思った」人(一般の方 10.8%、医師 7.1%)を大きく上回りました。

五十嵐氏は、「自身のデータの積極的な活用を希望する割合が、医師で59%、一般の方で44%と、15%の差が見られた。データの性質や活用形態についてより多くの知見を持つ(であろう)医師がより高い割合になることは順当な結果ではあるが、一般の方でも4割以上が積極的活用に前向きなのは興味深い」と指摘。その上で、「医療情報の内容のみならず、得られた医療情報がどのように使われるのかの点も含めて、3年間のパンデミックを経てより『身近』になった結果ではないか」と述べています。また、「人数の多寡や研究デザインなどの問題こそあれ、国内データに対するニーズは依然として高い。RWDデータの取得や活用が人々の信頼を得るためには、データをまとめて報告すれば完了ではなく、データがどのように意思決定・政策決定に活かされたかも含めて吟味することが重要である。データの人数や取得方法・解析手法にばかり目が行きがちだが、活用方法や社会還元方法まで見据えた上で、企業・行政・大学などが連携していく必要がある」と述べました。

モデルナ・ジャパン代表取締役社長の鈴木蘭美は「RWDの活用は、一人ひとりにより適した予防や治療の選択につながると期待されます。海外で蓄積された RWD を活用するだけに留まらず、日本のデータのほうが信頼感・安心感があると大半の方が感じていることをふまえ、モデルナはさまざまなステークホルダーと協力し合い、日本におけるRWDの理解と活用を推進してまいります」と述べています。

調査概要︓リアル・ワールド・データ(RWD)に関する一般の方・医師への意識調査

横浜市立大学医学部公衆衛生学准教授、東京大学大学院薬学系研究科・医薬政策学客員准教授の五十嵐中氏監修のもとモデルナが実施

実施期間︓2023年 1月

対象条件︓一般の方=全国の 20~79歳の男女、医師=m3.com会員全医師

調査方法︓インターネット調査 一般の方=楽天インサイトおよび QLIFEを通じて実施、医師=m3.com上で実施

回答数︓一般の方=3,000 人(男性 49.7%、女性 50.3%)人口統計における性別・年代の構成比に合わせて割付。医師=1,063 人(男性 88.7%、女性 11.3%)

*主な調査結果概要